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Carcassonne

カルカッソンヌ、この言葉でピンとくるのであれば、その方は相当なフランス通の人だ。今日はアルプス、ローヌ地方から南西側に移動し、ラングドック ルーション地方のカルカッソンヌ地方を目指す。

 ここに来るまで、この地方に対して私が知ってる知識と言えば、郷土料理のカスレが有名とリーズナブルなワインが多いというだけで、カルカッソンヌに関しては城塞都市と言う認識しか無いままこの街に来た。

 

今日は朝9時36分の電車でリヨンに別れを告げ12時53分にカルカッソンヌに無事到着



 ここからたった100m程の距離の、ホテルブリストルに着く、今回の旅始まって以来初の3つ星ホテルだ、ここは早割で予約した事もあり、正規より2000円程安く泊まれたのだった。



このカルカッソンヌの主な観光スポットは駅から25分程のシテに集約されている。 ホテルに荷物を置くと真っ先にシテに向かう。前日迄の3日間割と都市部にいた私にとってはカルカッソンヌは非常に人も少なく、アジア人にも優しく、街も綺麗で心地よい気分にしてくれる街で直ぐにこの街が好きになった。

 

私は今回の旅は田舎街に居心地の良さを感じる、何故ならそれは都市部に比べてアジア人にも優しいと言う事と、必要以上の警戒心を抱かなくてもいい事が一番大きい。

 

シテ迄の間の道中、今日は日曜日と言う事もあるのか、本当に人が少なくほぼ街を独占してるような感覚だ、それと何よりも天気が3日振りの快晴で気分がいい



シテが近づくに連れ、まるで現代から中世にタイムスリップしてるような気分になった



さてこのカルカッソンヌを少しだけ説明すると、その昔カール大帝がこの都市の攻略をあきらめ退散するときに、当時街を治めていたカルカス (Carcas) が勝利の鐘を鳴らした (sonner) ことに由来するという伝説がある。またこのときに篭城した市民が家庭に残っていた食材である豆、雑穀、豚や腸詰や鴨などの鳥獣肉を持ち寄りまとめて大鍋に入れ煮込んだものがカルカソンヌの名を冠したカスールという鍋料理:カスレのルーツになったと言われている。

 

古代ローマ時代から発達した城塞都市であるシテ(cité, またはville haute)と、オード川をはさんだ向かいに展開した下街(ville basse)との二区画からなる都市である。シテを覆う城塞は19世紀に建築家のウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュクにより修復されており、シテは「歴史的城塞都市カルカソンヌ」の名で1997年にユネスコ世界遺産に登録された。

 

シテの入り口に立つと本当にタイムスリップをした気分であった、それと中は昔のままなのかと思っていたが、都市として機能している事に驚いた、流石にこういう場所だけあって観光客は相当な数いたがそれでも規模が大きいのもあって、落ち着いて観光出来た。



他の都市と比べるとスペイン的な匂いを感じる街でもあった。それはスペインの国境に近いのも関係してるのもあるし、スペイン人の観光客も多かった。このシテは見るとこ全てがシャッターチャンスな位見所が多くて、いつもよりカメラのシャッターを押すケースが多くこの瞬間の時間の流れは早かった。



17時になるといったん休憩でホテルに戻り18時半には、カスレを求め再びシテへ向かった。今日はle ploと言うお店に入る。



内容は16.5eのコースにエヴィアンエスプレッソだ。

 

内容は

前菜   ブータンノワールの冷製テリーヌ

メイン   カスレ

 

ブータンノワールとは、これは先日のリヨンの郷土料理で食べそびれてしまったが、豚の血と脂によるフランスの腸詰の一種で血を使っているのでブラッドソーセージの一種になる。一般的にはニンニク、タマネギ、パセリと柑橘類の香料が調味料として使われる料理だしっとり仕上がっていて、血生臭さも無く焼きりんごと相性がよかった。本来ソーセージ型で出すが、こういう出し方の方が馴染み深いかもしれない、是非店でも試してみたい一品だ。



カスレとはフランス南西部の豆料理で豚肉ソーセージや羊肉、ガチョウ肉、アヒル肉等と白インゲンマメを、料理の名前の由来にもなったカソール(cassole)と呼ばれる深い土鍋に入れ、長時間煮込んで作る豆のシチューあるいはキャセロールである。地方により様々なバリエーションがあるが、有名なのはカステルノーダリのものとカルカソンヌのもの、トゥールーズのものである。カルカソンヌではヨーロッパヤマウズラのブレゼが加わる場合があり、フォアグラの名産地トゥールーズではガチョウのコンフィが加わる。この3つの地方の住民の間では、どれが本来のカスレかという議論が絶えないと言われている。この店のカスレは鴨のコンフィ、トゥールーズソーセージ豚の皮が入ったタイプで汁気が若干多くインゲン豆が煮崩れてるスタイルで、アクセントに香辛料を入れているのがポイントでインゲン豆の量も多く私が作るカスレの3倍位入っててカスレのお手本を見せて貰った気分だった。



最後のクレームブリュレは、量ががっつりでどちらかと言うと片目で表面をキャラメリーゼしたプリンの様であった。



それから街を再び散策して夕焼けに当たった雄大なシテを何枚も写真に収めたのだった。



今日の一曲

Birds eye view / Muthspiel Gregoryan Towner (From a dream 2008)

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